巻貝のスパイラルストラクチュア

自然界にはある一定のルールによって、動植物などが最適な形へと収束していくアルゴリズムが存在する。
例えば巻貝はスパイラル状の構造を持ち、これは外側へと同じ比率で螺旋を描き成長する。植物も日光に当たるために一定の角度でずらしながら葉をつけていく。

スペイン、トレヴィエハのリラクゼーションパークは巻貝のスパイラルストラクチュアを参考にデザインされた。この形はなんとなくのランダムな線によるものではなく、自然界におけるアルゴリズムのように規則的な構造を持って造られている。
ベジェ曲線で描かれる基礎から等間隔で取り出された各断面に、一定の比率を持つ楕円を与え、これを5角形に回転させながら変換する。そして最後に連続して回転する5角形の各頂点を繋げて形が生まれる。

この一定の決まりを持った上でそこから最適な形を生成していく手法もジェネレーティブデザインじゃないかと思う。

参考:伊東豊雄建築塾編著 『建築世界をめぐる10の冒険』

http://www.tozai-as.or.jp/mytech/06/06_ito06.html

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